【2022年】こだわりの茶碗で新米を楽しもう!おいしい炊き方もご紹介
今年も新米の季節がやってきましたね。近所のスーパーにもずらりと「新米」の札が貼られた米が並んでいます。ところでこの「新米」という言葉、どんなお米のことを指しているか皆さんご存知でしょうか?
今回は、「いつ収穫されたものを新米と呼ぶのか」といった基本の知識から、おいしい炊き方までご紹介します。新米のお供に使ってほしいおすすめの茶碗もピックアップしましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
新米とは?いつからいつまで?
新米とは、収穫された年の12月31日までに精米・包装されたお米のことを指します。これは食品表示法の食品表示基準によって定められています(参照:消費者庁)。お米は年に1回、秋に収穫されることがほとんど。よって地域ごとに差はあるものの、秋〜年明けくらいまでに新米がずらりと店頭に並ぶわけですね。
お米の品種によっても異なりますが、地域ごとのおおよそ新米が出始める時期は以下の通りです。
- 6月下旬〜7月ごろ:沖縄と九州の一部
- 8月ごろ:九州から近畿、東海、北陸、関東
- 9月ごろ:関東から東北、北海道
- 10月:東北、北海道
大抵は目立つように「新米」という札が貼られていることが多いですが、確実に新米を見極めるには「産年」と「精米日」をチェックするのがポイント。産年はいつお米が収穫されたか、精米日は言葉通りいつ精米されたかを示します。精米日は新しいもののほうが味がよいとされていますよ。
新米はなぜおいしい?
新米は収穫してから時間が経っていないため、細胞の壁が固くなっておらずふっくらと炊き上がります。また酵素も活発に働いていることから、炊飯時にでんぷんやたんぱく質の分解がしっかり進み、旨みや甘みを強く感じられるのです。これが新米はおいしいと言われる理由です。
水加減はいつもと同じでOK!新米のおいしい炊き方
新米を炊くときは以下の4つのポイントに気をつけることが大切。よく新米は「水分量が多いため水を少なくしましょう」といわれることが多いですが、最近はお米の貯蔵方法や炊飯器の進化によって一概にそうとも言い切れません。まずはいつもと同じ水の量で炊いてみて、べちゃっとするようであれば少し減らしてみるといいでしょう。
- 香りや旨みも流れてしまうため、水が透きとおるまで洗わない。
- 乾燥を防ぐため、ザルに上げて長時間置かない。
- まずはいつもと同じ水加減で。
- 30〜2時間ほど浸水させる。(好みの固さによって調整)
おすすめの食べ方
そのまま食べても十分においしい新米ですが、すこしアレンジを加えるだけで楽しみの幅がグッと広がります。なるべく手間のかからない簡単アレンジを4つご紹介しますね。
まずはやっぱり「塩むすび」
王道すぎて怒られそうですが、それでも紹介せずにはいられない「塩むすび」。新米ならではの甘みとほどよい塩気がマッチして、口のなかに幸せが広がります。おむすびを作る際は、あまり握りすぎないのがおすすめ。口に入れたときにほろっと崩れるくらいの柔らかさにするのがポイントです。
香ばしさがたまらない「焼きおにぎり」もおすすめ
塩むすびは王道すぎるという人は、「焼きおにぎり」にチャレンジしてみてください。作り方はシンプルなものの、家庭で挑戦すると意外にむずかしい料理です。パリッとした焦げ目を求めるならトースターでじっくり焼くのがいいですよ。
熱々のごはんに冷たいとろろをかけて
これが一番のおすすめです。ご飯にとろろをかけるだけの至ってシンプルなアレンジですが、炊き立ての新米とキンキンに冷えたとろろの相性は抜群。長芋の旬は11~1月だとされていますので、新米の時期にもぴったりですね。料理する気力がない...食欲があまりない...という日でも取り入れやすいレシピですので、ぜひ試してください。
秋の味覚と一緒に炊き込みご飯
秋の味覚をふんだんに味わえるアレンジです。炊飯器に食材と調味料をセットするだけでOKという手軽さもうれしいところ。しめじ・舞茸・エリンギなど、複数のきのこを好きなだけ入れて楽しんでくださいね。
こだわりの茶碗で新米をもっとおいしく!おすすめの作家をご紹介
日本人の食生活において、お茶碗の存在は欠かせないものです。毎日使うものだからこそ、こだわったものを選びたいという人も多いのではないでしょうか。ここでは食事の時間がちょっぴり楽しみになるような、個性あふれる手仕事の茶碗をご紹介しますのでぜひチェックしてみてくださいね。
大原拓也
大きさ・重さ・形のバランスがよく、手にしっくりと馴染みやすいのが特徴です。和食器らしい味わいのあるデザインも見どころ。落ち着いた大人な雰囲気の食卓を作りたい人に使ってもらいたい茶碗です。
黒木昌伸窯
黒木昌伸窯は「世界一美しい民陶」ともいわれる小鹿田焼窯元のひとつです。左手の茶碗の周りをぐるりと囲む細かな模様は「飛びかんな」と呼ばれる技法。古くから用いられてきた伝統ある技法ですが、どこかモダンでかわいい雰囲気も感じられます。
舛井岳ニ(水ノ上窯)
洞春寺というお寺の境内で作陶する舛井岳ニさんの茶碗は、焼きものらしい個性ある表情が魅力。荒々しい土の様子とは裏腹に、ツルッと気持ちいい手触りをしています。直径約13cmと一般的な茶碗に比べると若干大きめですので、白ごはんをガッとかき込みたい人はチェックしてみてください。
N▶︎400/天龍窯
見た瞬間にぐっと引き込まれる、そんな美しい佇まいをした茶碗です。N▶︎400とは、400年続いた萩焼を次の400年につなげるために立ち上げられたプロジェクトのこと。デザインは山口県萩市の人気ギャラリーJIBITAが、制作を同萩市の天龍窯が担当しています。モダンでスタイリッシュな茶碗をお探しの人は注目です。
おわりに:新米の保管方法
新米は密閉できる用途に入れて、冷蔵庫の野菜室で保管するようにしましょう。お米の味が落ちる原因は、空気に触れることで表面の脂肪が酸化してしまうから。15度以下の環境で密閉して保存することによって、酸化を遅らせられます。なお保存温度は低いほどよく、スペースがあれば冷凍庫でもOK。炊飯時は解凍する必要はなく、いつも通り使用して大丈夫です。
新米に限ったことではありませんが、お米もほかの野菜と同じく農作物のひとつです。鮮度を高く保つことによって、新米のおいしさを存分に楽しむことができますよ。